世界を動かすはじまりのカタチ
「培っていく技術」わたしたちの精神
自動車業界は現在大きな変革期をむかえ、電気自動車化や環境に配慮した素材の活用、軽量化等、クライアントからの要求は日々高度化しています。金型はモノづくり根幹であり、私たちが作る金型がモノづくりを支えているという誇りをもって、日々新しい技術の開発に挑戦しています。
1プレス加工部品の金型開発
-
当社はプレス加工部品の量産技術分野で、自動車メーカーや金型ユーザーの製品への思いを具現化する幅広い技術を提供するしており、商品開発のパートナーとして、常に革新的な製品形状を世の中へ送り出すために貢献してきました。
一例をあげると、自動車のプレス部品では一番大きく、また複合的な成形工程を必要とするパネルボディサイドアウター。その中でも、海外向けの金型では時に金型重量が一型で40トンを超える大型の金型を必要とされることがあります。当時の社内設備でこの規模の金型を製作するには、数々の設備で重量制限の限界にかかり、困難が多く発生しました。そういった中で、既存の設備の改良や、重量制限をクリアするための様々なアイディアを出し合うことで、完成させることができました。その際の金型が現在でも海外のお客様の量産工場において、日々高級な自動車を生み出していると思うと、感慨深い気持ちになります。
2プラスチック製品の金型開発
-
マルスンスルガグループでは、プラスチック製品量産用の樹脂成形金型も手掛けています。近年のプラスチック部品製造時にあげられる重要なキーワードとして”環境性能”があります。この問題で大事な事は、金型その物であれば構造を簡略化し、無駄な部品を削減していく事が環境性能の向上につながります。金型から作られる製品については、石油由来やガラス由来の材料はゴミとして増えていってしまい環境問題となります。これを植物由来やバイオマス材料やリサイクル技術を活用した材料で成形可能な金型構造を開発し織り込んでいく。他社よりも1歩でも2歩でも早くこの技術を確立していく為に試行錯誤を繰り返し努力しています。今では成形方法を含めいろいろなメーカー様からの発注実績として、当社を選んで頂けている結果に繋がっています。
3自動車の金型開発
-
自動車開発における最大のテーマとして、燃費を考慮した軽量化と、安全性確保のための高剛性化という相反する問題をクリアーしていかなくてはりません。近年自動車のボディーパーツには、それを可能にしたハイテン材という薄くて硬い特殊な鋼板が用いられています。このハイテン材は硬いがゆえに金型での成形を難しくしています。ハイテン材が自動車部品に採用された当時は、どのようにして製品精度をまとめるか、ノウハウの構築にトライアンドエラーを繰り返しました。そうした取り組みが功を奏し、早くからハイテン材用金型の収益化を実現出来ました。このような新しい物への挑戦の意識が、常に時代の先端を走り、世界で活躍する今のマルスンスルガグループの基礎となっているのではないかと思います。